ロックンロールに蟀谷を

踊れないほうの阿呆。Twitter:@oika

Rei『UNO』

 Reiの2nd『UNO』を少し前に買ってしばらく聴いてたんだけども、感想をどう表現したものか、いや、表現という以前に自分の中でも良く思えたり悪く思えたり評価が安定しない状態だったんだけど、とりあえずその感じのまま書いておきます。

 

 一応、一言でまとめると、悪くない。悪くないけども、もっとすっげぇのを期待してるんだよーってところに落ち着くか。

 あくまで好みの問題かも…という気持ちもあるんだけども。

 穿った聴き方をすれば、オリジナリティを求める故か、ブルースから逃げたがっているような印象。

 いい具合にポップテイストで聴きやすい曲が並ぶが、こんなにきれいにまとまっていなくていいから、まだまだとんがりまくってかっこよさを追求してほしい。

 

 具体的にいうと、最高にクールなはずのギターが楽曲の中で「装飾」の域を出ていなくて、安っぽい打ち込みのループが進行の主導権を握っている点がどうにもざんねんだ。

 この安っぽい打ち込みループがギターのねちっこさを絶妙に緩和していて、それゆえに一聴のポップさがうまく担保されているんだけども、個人的には、そんなん要らんねん。

 機械的なビートをもってしても覆い隠しきれない「Black Cat」のグルーヴを、感情溢れる「We」のギターを、もっともっとくれよ。

 

 もともと前作『BLU』 の「BLACK BANANA」にしたって、ディスクで聴いてもかっこいいが、それでもライブで受けたあの感動の半分も再現されていないように思う。

 彼女のポテンシャルはこんなもんじゃないと信じているぜ。

 

 ネイティブナイズされた発音の英単語を織り交ぜるスタイルは、まあ本人が好きならそれで良いんだろうけども、どうしてもLOVE PSYCHEDELICOという偉大な先人を連想させてしまう具合の悪さはあるかもね。

 まあそんなのは些細なことか。

 
UNO

UNO

 

 

 

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