ロックンロールに蟀谷を

踊れないほうの阿呆。Twitter:@oika

Emiliana Torrini『Fisherman's Woman』

 自分のiPodのプレイリストに入ってる曲がスターバックスで流れると「してやったり」という気分になるのは自分あるあるだけれども、先日、Sunny Roadが耳に入ってきたときにはさすがに俺の中のハマーでさえキャントタッチだった。

 


Emiliana Torrini Sunny Road - YouTube

 

 2005年。『Fishermans Woman』はちょうど10年前に発表された、あまりにも完成度の高いアルバムだ。

 Wikipediaによると、交通事故で亡くした恋人への追悼の念が込められたアルバムであるらしいが、そんな事情を知らずとも、Nothing brings me downと歌っていても、Today has been okと歌っていても、どこか悲しみのにじみ出るその歌声に、僕はすっかり魅了された。

 いまこの文を書きながらも、It's time, meet me on the sunny roadと話すように歌う声と、そのメロディを柔らかくなぞるギターの音を頭の中で再生してみるだけで鳥肌が立つ。

 

 Heartstopperのビデオもその構成自体手が凝っていて非常に面白いのだけど、それでもとりわけ目が惹かれてしまうのは、自分の人形を手に取って見つめる彼女の表情だったりする。


Emiliana Torrini - "Heartstopper" - YouTube

 

 アルバムを締めくくるSerenadeも異常なほどに美しい。もうね、すべての言葉が美しい。すべての言葉が心地良く響く。

 ダララララン タン... ダン タン...

 

 

Fishermans Woman

Fishermans Woman