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イレブンナインdEBoo『12人の怒れる男』を見てきた

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 昼間見てきた。

ELEVEN NINES WEB » 『12人の怒れる男』

 

 おもしろかったー。

 12人の陪審員が同じ場所でただ議論するだけの話。もともと原作も見たことがなかったので、純粋にストーリー自体も楽しめました。

 よく舞台用の話として使われる作品らしいけど、なるほど、場面転換もなければ登場人物の変更もなし。しかもステージにあがった12人が一度も引っ込むことなく約2時間の舞台を演じ通すもんだからすごい。

 小細工なしの真剣勝負感が伝わってきて、見ている側も体力使いました。

 

 そしてまた劇場がConcarinoという場所だったんだけど、中央の舞台を挟むように両側に観客席が並ぶ形で、かなり演者に近い位置から見れる場所だった。

 前方に舞台がある映画館のような劇場と違って、右のほうで声をあげる演者がいれば右を見て、左で別の演者が声を出せば左を見て、というように、首をあっちに向けてこっちに向けてっていうのを観客と出演者が一緒になってやる感じが新鮮で面白かった。

 

 そしてあんまりお芝居を見慣れない身としては、12人各々が2時間のあいだ終始自分の役を演じ続けていて、そのどの人を見てもいいんだっていう自由度に興奮した。

 もちろんその時その時スポットライトを浴びている人はいるけれど、まったく別のところで暑がって額を拭いている人がいたり、怒っている人をなだめてる人がいたり、っていう、どこを見てもそこに何かのシーンがあるっていう臨場感は映画とかでは味わえないものだなぁと。

 

 あとはエンディングで演者が退場していくときのウッドベースの感じが非常によかったすなぁ。

 たぶん見ていた人の緊張が一斉にゆるんだ場面でのあのウッドベース。よかったすなぁ。

 

 ※以下は一応シナリオのネタバレ的なものを含みますよ。

 

 

 舞台の真ん中に置かれたテーブルを囲むように12人が座る形っていうのは、どうしても客席からの角度によっては見えづらい部分があって、できるだけ見やすいように工夫されているのは伝わってきたけど、大変そうだなぁと思った。

 特に有罪派の陪審員が残り1人になったとき、手帳を手に取るときに床に写真が落ちるシーンで、あの床の写真が見えた席と見えなかった席とでは感じ方は違っただろうなぁと。

 

 あと最後、陪審員の1人が別の陪審員に名前をたずねるシーンがあって、ああ、ここまで誰1人として名前を名乗ってなかったなぁということに気づく。

 そういや「○番の方」とか、「そちらの方」とか呼び合ってた。当然だけど初めて会った陪審員同士だものね。

 

  なんか、映画版とかも見てみたくなったなー。

 

 公演は明日がラストで、既にチケット完売みたいだけど、一応当日券もでるっぽいのかな。

 気になる方は確認してみてください。ぜひぜひ。

 

 

dEBoo#1 『12人の怒れる男』 キャストインタビュー⑦ 窪井響 - YouTube