ロックンロールに蟀谷を

踊れないほうの阿呆。Twitter:@oika

日食なつこ『逆光で見えない』&目くらましツアー

 日食なつこ『逆光で見えない』を購入。

 そのリリースツアーである「目くらましツアー」も行ってまいりました@札幌 くう

 ついでにその前日のインストアミニライブにも参加。

 そんなわけで一時的に日食なつこ怒涛のインプットによって情動の整理が追いついていなかったんだけども、いろいろ書くのは諦めてとりあえずアルバムについて中心に書きます。

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言わなくてもいいことを言える空気がググレカスで消失する

 職場で、よそからの電話が不在者宛のものだったとき、僕が受けた場合は伝言があろうがなかろうが必ず本人に「電話ありましたよ」と伝えるようにしている。

 先日、ある後輩が「後でまたかけなおすって言ってたし伝える必要ないな」という感じで伝えようとしていなかったので、先輩風を吹かせて「伝えといたほうがいいよ」という話をした。

 ・人によって伝えてほしい人もほしくない人もいるだろうけど、区別するのもめんどくさいから全員に伝えとけ

 ・何かアクションをとる必要があるかどうかは伝えられた人が判断することだ

 っていうような説明をしたんだけども、ほんとは受け電の連絡なんてこれ自体はどうでもよくて、重要な問題は、言わなくてもいいかもしれないことを気軽に言える空気がないことなんだよなぁって思う。

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大事なことなので2回歌う邦ロックバンド達

 かつてZAZEN BOYSの向井秀徳は、「くりかえされる諸行無常 よみがえる性的衝動」という歌詞をいろんな曲で何度も使うのはなぜか?と問われ、「何回も言いたいんだ。1回じゃ言った気にならん」と答えたという。

 影響を直接受けたかどうかは別として、この向井秀徳というモデルがあったことで、言いたいことは何回でも言えばいいじゃんという空気が邦ロック界に出来たような気はする。

 何回も使いたい言葉。それはきっと、思想や感情を表現しようとすると自然に口をついて出る、いちばんしっくりくる言葉なんだろう。

 というわけで、頻出する歌詞からバンドを捉えてみるというのはどうでしょうか。

 好きなバンドから3つ紹介。

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タイトに書いてルーズに読ませる

 文書の作り方について思ったことのメモ。

 手順書とか規約とか、正確さが要求される類の文書は、用語の使い分けを明確にして、誰が読んでも解釈に揺らぎが生じないように書く必要がある。

 っていう通念はあると思うんだけども、最近思うのは、読み手が厳密なリーディングマシーンであることを想定しちゃいかんなということ。

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